「火入れ」とは、日本酒の品質を安定させるために、60~65℃で加熱処理を行うことを言います。通常はこれを2回行うのですが、この「火入れ」をしたお酒を「火入れ酒」、火入れをしていないお酒を「生酒」と呼びます。
それぞれの特徴で言うと、「生酒」の方は味わいと香りがよく、冷やして飲む酒として人気がありますが、加熱していない分だけ温度変化に弱く、劣化しやすいという欠点もあります。逆に「火入れ酒」は加熱して品質が安定しているので劣化しにくく、冷やしても常温でも燗酒としても美味しく召し上がれます。
これは、どちらが良いとか優れているとか言うことではなく、どちらも美味しいお酒だということです。あなたのお好みでチョイスしてください。
ただ、観光客の方にとっては重要なことですが、日本酒をお土産に買って帰る場合は、「生酒」ではなく「火入れ酒」をお勧めします。それは「生酒」は冷蔵保存が基本であり、「火入れ酒」は常温保存できるものが多いからということです。
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