「無濾過」とは?
「無濾過」とは、濾過をしていないお酒のことを言います。通常、造られたお酒はその品質を安定させるために「濾過」という工程を通ります。しかし「無濾過」の場合は、それを行いません。
そうすることで、通常の濾過したお酒に比べて、味わいや香りがはっきり感じられるようになります。そのため、よく冷やして飲むことを推奨する蔵元も多いということです。
「生(生酒)」とは?
「生酒」とは、加熱処理をしていない日本酒のことを言います。酒造りの中での加熱処理の事は、特に「火入れ」と呼びます。言い換えると「火入れ」をしていないお酒を「生酒」と呼ぶということです。
「生酒」も、搾りたてのフレッシュな香りと味わいがあるので、よく冷やして飲むのがおすすめですね。「火入れと生酒」についてはこちらもどうぞ。
「原酒」とは?
「原酒」とは、造られた後に加水調整をしていないお酒のことを言います。しぼりたての日本酒というのは、アルコール度数が17~20%程度あるのですが、それに水を加えて14~16%程度に薄めることを行います。それは、加水することで、すっきりとして飲みやすくなるという効果があるからです。
しかし「原酒」の場合はアルコール度数が高いままで、味も濃厚です。したがって、氷を入れて飲んだり、カクテルに使ったりする人もいるくらい、濃い味わいが楽しめるお酒ということになります。
ということで「無濾過生原酒」とは?
以上のように、一般的な日本酒は「濾過」し、「火入れ」し、「加水」します。逆に、この3つの工程をすべて行わないものを「無濾過生原酒」と呼ぶのです。
「無濾過生原酒」は、味わいも香りも強く濃く、口当たりもインパクトがあり、後味も楽しめる。そんなお酒に仕上がります。そのため、ほぼすべての場合によく冷やして飲むことが勧められ、実際に多くの人がそのように「無濾過生原酒」を楽しみます。納得ですね。
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