約10回に渡って「麻婆豆腐」をテーマに投稿して来ましたが、今日はそのまとめです。
「普通の辛さ」と「本場の辛さ」
中華街で「麻婆豆腐」を楽しむにはどうしたら良いかという話ですが、まず辛さについて。
私も以前は「激辛」という言葉を気軽に使っていましたが、最近はTVやネットで「超・激辛」みたいな料理がよく登場します。
中には唐辛子を茶碗何杯も入れちゃうような、とんでもない料理もあるようです。
そういう辛さは除外したいので、ここでは2つの言葉で辛さを語ります。
それは「普通の辛さ」と「本場の辛さ」です。
「普通の辛さ」というのは、辛いのがまったくダメという人以外は誰でも食べられる程度の辛さとします。レトルトの麻婆豆腐やカレーの「辛口」程度と考えてください。
「本場の辛さ」というのは、山椒に代表される「麻」と唐辛子に代表される「辣」を中心とした香辛料たっぷりの辛さ。本場の中国人なら当たり前の辛さだけれども、我々日本人が食べると汗だくは必至という程度の辛さとします。
「普通の辛さ」を食べるなら
まず「普通の辛さ」の美味しい麻婆豆腐を食べたいのであれば、話は簡単です。
私がお薦めする店のどこへ行っても、ほとんどの場合は辛さを確認されると思うので「普通の辛さ」とか「あまり辛くしないで」とか言えば、大体それでOKなはずです。
ただ、逆にこの時「予想より随分辛くなかった」、「甘口過ぎてがっかりした」なんて場合もあるかも知れません。
そうした場合には、あきらめずに自分たちで調節することをお勧めします。
方法は簡単で「唐辛子(粉)ください」「山椒(粉)ください」と言えば、ほとんどの店でタダで出してくれるはずです。
あまり大量に入れると、味のバランスが壊れて「ただ辛いだけ」みたいになっちゃうかも知れませんが、その粉を少しずつ振り掛けて行けば、自分の好みの辛さに近づけることはできます。
特に、唐辛子より山椒の粉の方が効果は高いと思いますので試してみてください。
ちなみに下の写真は「四五六菜館別館」の「普通の辛さ」のランチを「辛くして」と頼んだバージョンです。
四川料理のお店だと「本場の辛さを食べたければ、そちらを注文して」となって値段が上がってしまいますが、中にはこちらのように融通を利かせてくれるお店もありますね。
「本場の辛さ」を食べるなら
「本場の辛さ」を味わいたい場合は、やはりデフォルトで辛さを謳っている四川料理のお店が無難だと思います。
特に平日ランチで「本場の辛さ」をリーズナブルに味わうのであれば「京華樓」と「謝朋酒樓」がツートップでしょう。
そして勿論「重慶飯店」「景徳鎮」「福満園」など、他の四川料理店系列もおすすめできます。
変化球の「麻婆豆腐」
中華街のお店の中には変化球、「アレンジ麻婆豆腐」を出す店もあります。
レギュラーメニューにはない珍品がランチなどで出ることもありますので、機会があれば是非チャレンジしてみてください。
中でも「獅門酒楼」は、変化球の筆頭格。牡蠣入り、白子入り、帆立入りなど特に海鮮系で何度も驚かされました。
「杜記」はディープなお店で、いろいろな変化球がよく登場します。手強いくせがありますが、ハマる人はハマります。(笑)
「心龍」は「白麻婆豆腐」が名物のお店。こちらはレギュラーメニューです。
「麻婆豆腐」一つとっても様々な楽しみがある中華街。皆さんも是非足を運んでみてください。
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